守門浅草 黒姫(1367.8m)、駒ノ神(1423m) 2013年4月19日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 5:21 駐車場−−5:23 橋−−5:47 林道終点?−−6:32 谷分岐−−7:51 1164m峰−−8:30 駒ノ神〜黒姫稜線−−9:18 黒姫(休憩) 9:36−−10:42 駒ノ神(休憩) 11:22−−11:30 稜線を離れる−−12:39 林道−−13:03 駐車場

場所新潟県魚沼市(旧入広瀬村)
年月日2014年4月19日 日帰り
天候晴後雪後曇、稜線はガスの中
山行種類残雪期
交通手段マイカー
駐車場道路脇の狭い駐車場
登山道の有無無し
籔の有無たぶん無雪期は激籔。積雪で詳細不明
危険個所の有無稜線はクラック多数あり
山頂の展望どちらも立木が無く大展望だと思うがガスって展望なし
GPSトラックログ
(GPX形式)
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コメント計画では烏帽子山も狙ったが悪天候と体力不足で短縮。下黒姫沢出合付近にかかる橋を利用して破間川を渡り下黒姫沢沿いを登って稜線へ達する山スキーではメジャーなコースを歩いた。車道は除雪されていたが雪が無いのは橋の上だけ。朝は晴れていたのに途中で雪が降り下山直前までガスに巻かれた。だだっ広い地形が多いのでガスられると厄介。主稜線直下に出る個所もクラックが走っているので安全なルートを見極めること。1328m峰東側は大きく雪が崩壊し尾根伝いに下れないので北を大きく迂回した。黒姫山頂は平坦でだだっ広いのに山頂にクラックが入っていた。駒ノ神は尖ったピーク




道路脇の駐車場から出発 黒姫南尾根の1200m峰。雪は心配なさそう
この橋で破間川を渡る 橋の上のみ雪が無い
雪に埋もれた林道を歩く 林道終点
雪に埋もれた下黒姫沢を遡上 谷が2つにわかれる
往路は右の谷を上がった 865m肩
1164m峰向けて尾根を登る 途中から霰が降ってきた!
1164m峰直下の雪庇 1164m峰北側。雪が割れて籔が出ている。以後はガスの中
1140m鞍部から登り返し 1190mから上部はだだっ広い斜面。ガスって視界無し
クラックを避けつつ登る 稜線に出たがガスで何も見えない
稜線上もあちこちでクラックあり 1328m峰。足跡はここまで
だだっ広くガスって地形把握が困難
1280m峰の巨大クラック 黒姫山頂付近。ここもガスが出るとやっかい
黒姫山頂。平坦だがクラックあり ザックのワカンの霧が凍っていた
1328m峰への登り 1328m峰東側は巨大クラックあり。東、北から迂回
1328m峰から東を振り返る 1280m峰
1340m峰へ登る。古い足跡あり 東を振り返る
1340m峰で新しいブーツの足跡登場 駒ノ神へ向かう
こちらもクラックあり 先行者が作った風除け。ご苦労様
駒ノ神山頂 駒ノ神から見た守門岳(ガスの中)
駒ノ神から見た烏帽子山
駒ノ神から見た東の展望(クリックで拡大)
駒ノ神から見た南の展望(クリックで拡大)
下黒姫沢右岸尾根 登ってきたスキーヤー
まだスキーヤーが登ってくる。歩きは私だけ(当たり前) 帰りは尾根ではなく緩斜面帯を下った
振り返る。立木ほぼ皆無でいかにもスキー向きの斜面が広がる
斜面途中から見た村杉半島。ここはぜひ行きたい山だ
帰りは違う谷を下った この谷はやや急だがスキーでもOKだと思う
谷を下ると徐々に流れが顔を出す 橋を渡るところでワカンを脱ぐ
駐車場はいっぱいだった


 黒姫は新潟中越地方の名峰、守門岳東方にあるピークで、この付近は山スキーではメジャーなエリアと言えるが歩いて登る人はほぼ皆無だろう。歩いて登るのが難しいわけではなく、この界隈の斜面は立ち木が少なく適度な傾斜で遅くまで残雪があるのでスキーに最適だからだ。でも地形図に山頂名が記載されているので登らない手はない。この界隈は遅くまで雪が残るのも4月に登るにはいい条件だ。ついでに守門岳北東の烏帽子山も狙うことにする。ただし、日帰りで届くかは微妙で、現場で体力、時間と相談して考えよう。

 ネットで調べると一般的には下黒姫沢に沿って上がるようだ。これは破間川にかかる橋がここしかないのも影響しているだろう。浅草山荘までは冬でも除雪されているようなので、余分な歩きはしなくてよさそうだ。

 小出ICで降りて一路大白川へ。末沢から先の国道252号線は未開通で毛猛山方面は今は道路を歩くしかない。今年はいつ開通するのだろうか。国道から左に分かれてダムを通過、さらに上流へと向かう。カーナビの地図で目的の橋がある林道入口に達したが道が跡形も無く雪に埋もれていて見落としてしまいUターン、林道分岐より少し上流側で駐車余地があったので車を置く。この時期は山スキー客の車があると予想していたら全く車がない。普通は別の場所に置くのだろうか?と思ったが、下山時はしっかりと車が増えていたので正解だったようだ。

 本日の装備は12本爪アイゼン、ピッケル、それにワカン。先週の経験からして新雪が積もっていなければスノーシューは不要だろう。心配だったのは昨日の東京の雨がここではどうだったか。ただし見上げる残雪の稜線の木には雪は載っていなかったのでここでも雨だったようだ。今は天気は晴れ。予報でも広範囲で晴れなので今日は日焼けしそうだ。

 残雪の斜面を下って林道に下り、急斜面を下って橋へ。ここだけ雪が解けているが対岸は再び残雪。雪に埋もれた林道は形跡が残る程度の埋もれ方だし、古いスキー跡と足跡で辿れる。とにかく下黒姫沢を詰めて尾根に上がりそのまま登りきれば守門岳と黒姫を結ぶ稜線に出られるので、ルートを細かく気にする必要はない。

 林道終点付近は平坦地で道の付き方がよく分からなくなるが適当に直進、平坦地から斜面に変わると足跡は小さな谷を下って沢沿いに移行したのでそれに倣ったが、高度を落とさず斜面をトラバースした方が労力が少なかったと反省。沢は流れが出ているのでしばし右岸を辿るが、少し遡上すると沢は雪に埋もれて適当に歩けるようになる。下部ではへこんだ雪面があって踏み抜く可能性もあり要注意。東の尾根を越えて黒姫南尾根を直接登ろうかとも考えたが、右手の尾根はかなり藪が出てしまっており楽になりそうもないのでこのまま谷を詰めることにした。

 広く緩やかな谷が続き高巻も不要で歩きやすいルートだ。やがて沢が2分、どうせ右手の尾根に乗らなければならないので右の谷に入る。少し傾斜が出てくるが歩く分には問題なし。傾斜が緩むと尾根に乗り、このまま尾根を登ることにする。この頃には予報と違って天気が下り坂になり、最初は雲は浅草岳のてっぺんだけに掛かっていたのがこちらにも広がり、やがて霰が降り始めた。気温も下がっているようだ。そのうちにガスが降りてきて周囲は真っ白け、全く視界が無くなった。これはちとまずい。少なくともこの状況で烏帽子山はダメだろうが黒姫まで届くだろうか。できれば黒姫と駒ノ神は登っておきたい。

 GPSがあるので最悪はトラックバックで往路を戻ることは可能なので行ける所まで行ってみることに。登りはいいが下りが問題になろう。尾根の登りはなかなか急だが広い尾根なので危険は無し。ガスの中からブナが現れる。ガスで周囲の地形は全く見えないが、地図を見る限りはこの尾根を詰めれば1164m峰に出るはずなので黙々と上を目指す。

 ピーク直下は雪庇が登場するが、角が丸まっていたので難なく乗り越えられた。ここが1164m峰だがガスで視界ゼロ、周囲の地形が全く見えない。広いピークの上ではこの状況はつらい。方位磁石を出して北を確認、そちらに進むと雪庇が割れて藪が出た個所を発見、これは稜線直上の証拠なので一安心。このまま北に向かって進むと僅かに上がってから下っていくが、地図でもそうなっている。なだらかな尾根なのでガスっていると困る。

 1140m鞍部から少しの間立ち木が多くなりブナの間を登っていく。相変わらず視界なし、先の様子が全くわからない。やがて樹林を抜けて標高1190mで木が全くない緩斜面帯へ。こうなるとガスがいっそう恨めしい。とにかく北上すれば稜線だが、できれば最低鞍部に近いところで稜線に出たいので、進路をやや右(東)に振る。問題は稜線に突き上げる場所の雪庇。今の視界では全く見えず、もし壁のような雪庇が連続していたら這い上がる場所がない。どこが上がれる場所があることを祈るばかりだ。

 やがて斜面に多数のクラックが見られるようになり、どうやら稜線直下が近づいたようだ。しかしガスで全く分からず。クラックの間を抜けて斜めに上がっていくと雪庇らしき盛り上がりが登場、直進は雪壁で突破できそうにないのでガスでよく見えないが周囲を観察、右手に越えられそうな場所を発見したが、そこまで行く間にこれまたクラックで大きく左に迂回する。

 緩やかな雪庇を登ると駒ノ神と黒姫を結ぶ稜線に出たはずだがガスで真っ白で周囲の地形が見えず確信が持てない。しかしラッキーなことに今降っている新雪に埋もれた古い足跡を発見! 足跡がある尾根なんて駒ノ神と黒姫を結ぶ稜線以外には考えられない。それにこの辺で東西方向の尾根もそれ以外はない。これで一安心だ。

 ここから西にあるはずの駒ノ神の方が近いが、まずは気力があるうちに黒姫を目指すことにした。この時点で烏帽子山は断念。足跡の他に薄っすらと古いスキー跡も見られる。これを辿っていけばガスでも問題ないだろうと思ったら、これがクレバスを横断していたりと辿れるルートではなかった。おそらく、このトレースの主が通ったときは安全だったのが日数が経過して雪が緩んでクラックが入ったのだろう。でも、クラックは雪庇とともに稜線南側にできるはずなので、稜線を外れていないかはチェックできそうだ。

 東に進むと鞍部が登場、地図を広げると1310m鞍部らしい。自分では東にトラバースしてきたように思ったが、あまり横移動していなかったようだ。1328m峰の登りもクラックが多数入っていたので北側を避けて通過。

 そして1328m峰。なだらかなピークで尾根の続きがつかみにくい地形なのに、今はガスって視界が無く簡単に進路に迷う。足跡はここで途切れていた。進行方向(東)は崩壊した雪庇の崖で進むのは不可能、雪庇崩壊先端まで恐ろしくて足を踏み入れられないのでその先がどうなっているのか確認できない。

 安全そうな左に迂回すると何本もクラックが入った尾根らしい地形になってきた。さらに左に迂回、尾根を下ろうとしたが念のため磁石で方向を確認、なんと北東方向だった。目的の尾根はほぼ真東を向いているはずなのでこれは偽者。ということは雪庇大崩壊地点の先に尾根の続きがあるようだ。

 今いる場所より右にあるはずなのでトラバース開始。しかしこれまた派手に雪が割れてでかいクレバスが口をあける恐ろしい光景が広がっている。1本は高さ2,3mで幅も同じくらいあり長さは50mはあろうか。越えることはできないので末端まで下って登り返し。すると古いスキー跡が登場。しかしこれがまたクラックで分断されて続いており、この主が滑ったときはここまで雪の状態はひどくなかったようだ。まっすぐ横に移動できないので雪のつながりを見つつ登り返し、やっとそれらしい明瞭な尾根に出た。しかしここも尾根直上の雪はズタズタで、危なっかしい北側の雪を辿った。たぶん来週には雪が落ちてしまい、尾根上の藪に突入する必要が出てくるだろう。もしくは大きく高度を下げて迂回するか。

 磁石で尾根の延びる方向を確認するとほぼ東で正しい尾根に乗ったことを確認、あとはこのまま進むだけ。余分なピークはないのでルートを間違うことはないだろう。しかしこの稜線も多数のクラックが入って気が抜けない。スキー跡は南側を辿っているが今は崩壊してそれは危険すぎるのでほとんどは北側を巻いた。まだガスが濃く視界がない。

 やがて緩やかで広い尾根に変わり、黒姫山頂が近い予感だが視界がないのでもっと先に高いピークがあるのかも分からず、とにかく下り始める地形が出るまで先に進んでみる。僅かに下るがどうもその先に同じくらいの高さの台地がありそうでそのまま進んでいくと広い平坦地に到着。平坦なのになぜかクラックが走っている。そしてその先は緩やかに下っているように見え、どうもここが最高点。GPSの緯度経度を確認すると黒姫山頂であった。

 黒姫は立木皆無の平坦地。今はガスって視界がないが天候がよければ川内山塊が良く見えるだろう。木がないので標識も皆無、もしかしたら少し離れた場所に木があるのかもしれないが、このガスでは・・・。気づかなかったがいつのまにか雪は止んで冷たい風にガスのみとなり、少しずつ天候は回復傾向か? 平坦地で風除けがなく寒いが、ここまで休憩無しで歩いてきたので防寒具を着込んでちょっとだけ休憩。

 休憩を終えて出発する頃にはガスのかかるエリアが徐々に高度が上がってきたようで、僅かながら尾根が見えるようになってきた。しかし黒姫山頂部は平坦すぎて見える範囲の地形では尾根が掴めないため、往路の自分の足跡をトレース。雪は締まってアイゼンの跡が残るだけだが日差し皆無で雪解けがないので良く残って目印になった。

 問題の1328m峰はピーク直下で雪庇が大崩壊し、てっぺんから直接尾根に下るのは不可能な状態だった。この状況はてっぺんから確認できないが少し低い位置から見上げるとよ〜く分かる。今は少し視界があるので雪のつながり方が把握可能で、往路より効率的な高い位置で北にトラバース、幅が広い巨大クレバスの底を通過して北側の雪面に上がった。

 この高さはガスの層から抜け出して遠くまで見えるようになってきた。ただし駒ノ神の標高はまだ雲の中。今回諦めた烏帽子山も山頂部は雲が掛かっていた。守門岳から烏帽子山に至る尾根はよく見えていて、少なくとも1ヶ所は尾根上の雪が落ちてしまい藪が出ている登り区間が見られた。この時期に行くなら東の稜線から登った方がいいのかもしれない。

 往路で雪庇から稜線に這い上がった地点を通過し緩やかな1340m峰(地形図では肩)到着。そのすぐ西側の雪庇の切れ目には新しいブーツ跡があり駒ノ神方向に続いている。登山靴ではなくブーツなのでスキーヤーだろう。最初は古い足跡とともに巨大雪庇の北側を巻いていたが、途中で雪庇上にルートを移すのでそれに従う。このままトラバースするとこの先の傾斜が急になるので、この辺で稜線に上がるのが得策と判断したからだ。

 雪庇は下から眺めるより広く歩きやすい。ただし南側直下は多数のクラックがある。やがてガスの中に人影を発見、足跡の主に違いない。あそこが駒ノ神か。大きく口を開けたクレバスを右に迂回して登ると駒ノ神山頂東側直下に単独男性が休憩中。スコップを持ってきていて雪をブロック状に掘り出して風除けを作ってあった。予想通りスキー板もあり。しかしスキー+スコップは一般の山スキーヤーとは一線を画す装備。雪山にかなり手馴れた人と見た。男性は少しの間ガスが晴れるのを待っていたが晴れそうにないので先に下っていった。さすがに下りは歩きではスキーの速度には追いつけないので駐車場でも男性の姿は見かけなかった。

 風避けのすぐ裏が駒ノ神山頂。ここも雪庇に覆われた立ち木がないピークだが今はガスの中で展望無し。たぶん正面には守門岳が広がっているのだろうけど残念。守門山頂も山スキーヤーがいるに違いない。風除けに戻ってしばし休憩。下黒姫沢から上がってくる尾根との合流点には2人の人影が見えた。後続のスキーヤーだろう。さらにガスが切れてきたが守門岳は最後まで見えなかった。その代わり、川内山塊や村杉半島の山々を見ることができた。川内山塊も新潟/福島県境はほとんど登ったことがないのでいつかやりたいエリアだ。

 もう烏帽子山は時間的にも体力的にも無理なのでここで下山開始。この標高は既にガスの層から抜けているので、下山時にガスったらヤバそうな緩斜面も今なら問題なし。この点が一番心配だったがよかった。下っていくと1340m峰で計4人のスキーヤーが休憩中で、さらに下からは5人パーティーのスキーヤー。さすがに歩きは私1人だけ。

 ガスが無く視界があると先まで地形を目視できるので効率的なルート判断が可能だ。下山は往路で使った1164m峰のある尾根には登らず、その東側の緩斜面をトラバースで下った。そして適当な谷に入って下っていけば往路の谷の分岐に出る。この先は新しいスキー跡登場。高度を下げると日差しが出てきて暖かくなってきた。いや、体を動かした状態だと暑いくらい。あの朝の雪が嘘のようだ。

 ほぼ往路と同じルートで車まで戻ると、車が4,5台に増殖していた。やはりこの場所が通常使用される駐車スペースだったようだ。

 

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